用語集

さ

再生医療

生物が潜在的に持つ再生能力を最大限に引き出して組織や臓器の再生を図ろうとする治療方法。工学の応用技術を利用するため、「ティッシュエンジニアリング」とも呼ばれ、「細胞」「サイトカイン」「足場」の3つの要素が必要とされる。

細胞

生物の最小単位。核は細胞の総司令部であり、生物の設計図DNAの格納庫。細胞はほかに、酸素呼吸を通してエネルギーの生成を行うミトコンドリア、タンパク質の合成を行うリボゾーム、分泌物質の合成と貯蔵を担うゴルジ体などで構成されている。

し

GMP(Good Manufacturing Practice)

医薬品や医療機器の製造において高い安全性を確保するために制定されている「製造管理及び品質管理規則」のことで、製造時の管理、遵守事項を定めたもの。

自家骨移植

自分の他の部位の骨を採取し、必要な箇所に移植すること。

歯周病

以前は歯槽膿漏といわれていた歯周病。歯を支える歯肉や歯槽骨をじわじわ溶かしていくことから「静かな病気」といわれ、気づいたときにはかなり進行しているケースも。国内で3,700万人の患者のうち、重度の歯周病患者は約30万人。
歯茎の腫れ→歯肉から出血→口臭→ウミ→痛みでものがかめない→歯がグラグラ動く→次々と抜け落ちる→あご全体の疾患→全身に悪影響が……という怖い状態。初期は痛みもなく静かに進行し、気づいたときには手遅れということも多い。

歯槽骨

「歯槽」とは「歯を入れて置く槽」という意味で、文字どおり、歯の根っこの部分(歯根)が埋まっている、歯茎からあごにかけての骨のこと。歯周病などで歯が抜けると歯槽骨への刺激が減少し、骨の発育が止まって薄くなる傾向にある。

CPC:Cell Processing Center(セルプロセッシングセンター)

厳密に管理されたクリーンな培養環境を有する細胞培養専用設備のこと。

人工物補填

人工物を移植し不足組織を補うこと。骨の代用としては樹脂、金属、セラミックスなどが用いられる。

す

スキャフォールド(足場)

細胞の増殖を促して構造を保持するためには、細胞のすみかとなる環境、つまり快適な「足場」が重要。足場を人工的につくり出すためにマトリックス工学が応用されるが、生体材料や加工技術は欧米に比べ日本が進んでいる。

せ

   

 

そ

造腫瘍試験

移植した細胞が体内で腫瘍を形成しないことを確認するために、製品となるヒト細胞を免疫不全動物に移植して行う安全性試験。

 

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