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角膜再生 眼疾患へのアプローチ

羊膜の特性を応用した新技術

アルブラストは、京都府立医科大学の木下茂教授が開発した角膜再生技術の実用化、産業化をめざしています。当社が開発する角膜再生に係る製品は、従来の角膜移植法に比べて適応範囲が広く、患者様のQOL向上に貢献できる製品群。羊膜という人間の体の中でも特に優れた特徴を持つ生体組織に注目して、製品開発を行っています。



開発製品

羊膜コラーゲンシート

当社は、分娩後に廃棄されてきた妊婦の子宮内羊膜を、本来の特性を失うことなく精製するプロセスの開発に成功。羊膜は柔軟かつ丈夫で、コラーゲン成分が多く、抗炎症作用も持っており、また、精製後の羊膜からは病原性、抗原性が除去されているので、細胞培養の足場として最適な素材です。独自に開発した凍結乾燥羊膜コラーゲンシートは滅菌処理・室温での長期保存が可能で、医療現場での取り扱いも容易です。

培養角膜上皮細胞シート

羊膜コラーゲンシートを基材として、その表面上に角膜上皮細胞を独自のノウハウで培養した2層構造のシート。治療を行う際に2層のまま角膜に移植されます。基材となる羊膜コラーゲンシートは抗炎症作用、角膜上皮細胞シートの生体への生着促進効果を示すため、2層共に移植に供することにより術後の回復を促すことが可能です。また、培養角膜上皮細胞シートは眼表面疾患全般の治療に有効と考えられており、特に現在治療方法のない急性眼表面疾患に対しての有効性が認められています。

培養口腔粘膜上皮細胞シート

患者様自身の口の中の粘膜から採取した細胞を用いた、角膜上皮の機能を持つシート。患者様自身の細胞を用いることから、移植後に細胞に起因する拒絶反応を起こしません。両眼疾患のように本人の角膜細胞を採取できない患者様にも対応でき、機能は角膜上皮細胞シートとほぼ同等です。

参考文献:
小泉範子,稲富勉,西田幸二,外園千恵,横井則彦,木下茂.瘢痕性角結膜疾患に対する羊膜移植の治療成績. 眼科手術.1999;12:391-394

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Nakamura T, Inatomi T, Sotozono C, Amemiya T, Kanamura N, Kinoshita S. Transplantation of cultivated autologous oral mucosal epithelial cells in patients with severe ocular surface disorders. Br J Ophthalmol. 2004; 88: 1280-1284

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